メッキ部分のサビを取る方法

バイクのメッキ部分は錆びやすい

バイクを常に新品のようにピカピカに磨いた状態で走っている人を見かけることがありますが、バイクのメッキ部分というのは非常に錆びやすいものなので、いつもきれいにしておくためにはけっこうな手間がかかります。
金属部分はメッキしてあるからといっても、雨ざらしにしたり水たまりのある道を走ったりすることの多いバイクはどうしてもサビが発生しやすくなります。

屋内に保存すればある程度サビの発生を抑えることができますが、それでもメンテナンスを頻繁に行っていないとメッキ部分に斑点模様ができてしまいます。

正しいサビ取り剤を使用することが大切

バイクに使用されているメッキパーツは、鉄のパーツにクロムコーティングしたクロムメッキです。
クロムメッキは光沢があって見た目は美しいのですが、無数の穴が開いており、この穴から水が入るとメッキの下地である鉄が錆びて表面に浮き上がってきてしまいます。

大切なバイクをサビから防ぐためには、正しいサビ取り剤を使用して定期的にメンテナンスすることが大切です。
サビ取り剤には研磨してサビを落とすタイプとサビを浮かせて除去するタイプ、そして赤サビを黒サビに転換させるタイプの3種類があります。

クロムメッキの表面が斑点模様になっているような細かいサビでは、研磨剤タイプのサビ取り剤がおすすめです。
研磨剤タイプのサビ取り剤は、ウエスに適量つけて磨くだけで効果が得られます。

サビを落とすことができたらメッキ保護剤をウエスに1〜2滴付け、均等に塗り伸ばしています。
メッキ保護剤を塗布したら10分ほどかけて乾かし、表面を磨けば完成です。

もう少しサビが進んでしまっている場合にはサビを浮かせて除去しますが、メッキの光沢が失われてしまうことが多く、こうなると再塗装が必要になります。

赤サビは金属を痛め、しかも進行が早いという特徴がありますが、黒サビは進行しない特性を利用したのが赤サビを黒サビに転換するサビ転換剤です。
目立たない箇所であればサビ転換剤を使用することによってサビがひどくなるのを防ぐことができます。

クロムメッキクリーナーで日頃からお手入れするのがおすすめ

クロムメッキされた箇所は、特にサビが出ていなくても日頃から専用クリーナーでお手入れしておけば錆びにくくなります。
クロムメッキクリーナーにはメッキに傷をつけない微細なコンパウンドが配合されており、汚れや曇りも除去してくれます。
また、クロムメッキに開いている無数の穴に入り込んでメッキ部分を保護してくれるサビ防止剤もおすすめです。

海に近い場所に住んでいる人、浜辺を走ることが多い人などは必ずサビ防止剤を使ってクロムメッキ部分を保護するようにしましょう。