ネジやボルトがなめてしまう原因
バイクを自分で分解したり、修理して組み立てたりするのは、バイクが好きでたまらないライダーにとっては最高の楽しみのひとつです。
バイクのパーツというのは、ほとんどがネジやボルトで取り付けられています。
解体や組み立てが好きだからといって何度も取り外したり締め付けたりしていると、ネジやボルトが「なめる」という現象が起こることがあります。
「なめる」というのは、ネジやボルトの角や頭がすり減って潰れてしまい、ドライバーなどをいくら使っても回らなくなってしまう現象のことを言います。
ネジやボルトがなめてしまう原因のひとつに、精度の低い工具を使っていることが挙げられます。
値段の安い性能の低い工具というのはネジやボルトにぴったりと合わないことが多く、隙間ができてしまいます。
この状態で無理な力を加えてしまうと、角が削れていわゆる「ネジをなめる」状態になってしまうわけです。
また、サイズの合わない工具を使用しても同じことが起こります。
正規の高価な工具であっても、ネジやボルトのサイズと異なっているとネジやボルトをなめてしまいますので注意が必要です。
もうひとつ、工具の使い方も非常に大切なポイントです。
ドライバーはネジに対してきちんと直角に使わないと、穴や角を削ってしまうことにもなりかねません。
既に堅く締まっているのに、力を入れてさらに締め付けようとするのもNGです。
なめてしまった場合の処置
ネジやボルトを万が一なめてしまった場合でも、いくつかの対処方法がありますのであきらめずに試してみましょう。
なめてしまった場合によく使用されるのは、「ネジ山ケミカル剤」「貫通ドライバー」「エアロビクス」の3つです。
ネジ山ケミカル剤というのはホームセンターやカー用品店で購入することのできるアイテムで、潰れてしまったネジ山に塗ればドライバーとネジ山の間の摩擦が大きくなり、ネジを簡単に回すことができるようになります。
ネジ山ケミカル剤の中でも特に使いやすくて人気が高いと評判なのは、コニシ株式会社から発売されている「ネジやま救助隊」やアネックス(ANNEX)の「なめたネジはずしビット」などです。
2番目の貫通ドライバーというのは、ドライバーの軸の部分がグリップを貫通しており、グリップエンドをハンマーで叩くことによって衝撃でネジを回すことができます。
もうひとつのエアロビクスを使う方法では、タガネとドライバーが合わさったようなタイプの工具を用いてネジ山に新しい溝を作り、ネジが回るようにします。
エアロビクスは使い方がやや難しいので、ネジ山ケミカル剤が貫通ドライバーを使ってもネジが回らなくなってしまった時にはバイクショップに持って行くことをおすすめします。