雪道走行後にやっておきたいメンテナンス

まず融雪剤を落とそう!

積雪の際には、道路に融雪剤(凍結防止剤)が撒かれることがあります。
この融雪剤は転倒・衝突などの事故を防ぐためにも重要なものですが、バイクのライダーの視点から見るとちょっと厄介なものでもあるのです。
雪道の走行を終えたら、まずバイクに付着した融雪剤を落とすところからメンテナンスをはじめましょう。

なぜ融雪剤をすぐに落とす必要があるのかというと、それはこの正体が塩化カルシウムだからです。
塩素とカルシウムの化合物なのですが、水と反応して熱を発生することで雪を溶かす働きを持っている一方、水に溶けると海水のような状態になります。
海辺の地域ではバイクや車が錆びやすいともよく言われており、海水や塩と金属とはあまり相性がよくないことはよく知られています。
融雪剤は、人工的にそんな状況を作ってしまうのです。

雪道にまかれた融雪剤は、その上をバイクや自動車が通った時に水しぶきとなって飛散します。
ですから、気づかないままバイクに融雪剤が付着してしまっている可能性もあるわけです。
そのため、融雪剤がまかれた場所を通った際にはバイクに付着してしまっていると考えたほうがよいでしょう。

洗車時の注意点

この塩化カルシウムは、素手で触れると皮膚に炎症を起こすリスクがあるため、落とす時にはゴム手袋をはめるのを忘れないようにしましょう。
融雪剤を落とすのはそれほど難しくなく、薄めた洗剤で歯ブラシなどでこするだけでも十分に落とすことができます。
ポイントは、細かいところまで丁寧に洗っていくことです。
メンテナンスも兼ねて、サスペンションやブレーキの部分は洗い終わった後に軽く油を補っておくとよいでしょう。

少々面倒なのはタイヤで、この部分にもっとも融雪剤が付着しやすいため、タイヤは外して洗いましょう。
外したうえで、タイヤ全体を水洗いしながらしっかりと落としていきます。
融雪剤は「金属にサビをもたらす」イメージが強いですが、実際にはアルミの部分にも腐食が発生することがあります。
「アルミ剤は錆びないから問題ないだろう」と、油断しないように注意しましょう。

エンジンの部分には、白い結晶が付着していないか確認しておきましょう。
もし付着していたら、やはり水と洗剤・歯ブラシで丁寧に落としていきます。
手っ取り早く落とそうと思って高圧洗浄機などを使ってしまうと、エンジン内部に損傷をもたらしてしまう恐れがあるので気をつけましょう。
もちろん、バッテリーなど水をかけるとよくないところは濡れないようビニールなどで覆いをかぶせておく準備も欠かせません。

このように、雪道を走った後には少々面倒なメンテナンス・洗車が必要になります。
これも、バイクをよい状態で長持ちさせる上で欠かせないものなのです。