ライダーの花粉症対策

まずはマスクを使うのが大前提

花粉症対策でもっとも基本となるのが、マスクです。
日常生活でマスクが手放せない、という花粉症の方もいらっしゃるはずです。
となれば、バイクに乗っている間でもマスクは必須と言えるでしょう。

ただ問題になるのは、バイクを運転しながらマスクを装着する、というシチュエーションです。
当然マスクをしながらヘルメットをかぶる形になりますから、フルフェイスの場合はマスクがずれてしまったり、息苦しさを感じてしまうといった問題も出てきます。
ですから、マスクとヘルメットを併用する場合は顎の部分が解放されたジェットヘルメットがおすすめです。
また、新型コロナウイルスにおける対策でよく知られるようになったように、シールドでは十分に花粉などの粒子をブロックすることができないため、やはり運転中にもマスクは必須です。

通常の不織布などのマスクではなく、ライダー用のマスクを使用する選択肢もあります。
高性能のフィルターを搭載したマスクも販売されており、花粉はもちろん、PM2.5や排気ガスなどもブロックしてくれるので都心部での走行や長時間のツーリングの際などにも適しています。
高価になるのと、装着した時に少々ものものしい外見になってしまうのが難点としてあげられます。
この点からも、日常生活での利用よりも遠乗りの際に向いているタイプと言えそうです。

メガネも必須

マスクと並んで必須なのが、メガネです。
運転中に涙がボロボロ流れてくるような状況では安全運転もままなりませんし、そこにくしゃみや咳が加われば集中力までも損なわれてしまいます。
安全な視界を確保するためにも、花粉症対策用のメガネやゴーグルを用意しましょう。

ここでも、通常のシールドやメガネでは花粉をしっかりブロックすることは難しいという難題が出てきます。
バイク用のメガネを選ぶ際には、きちんと花粉症をブロックしてくれるものを選ぶようにしましょう。
基本的には、顔にしっかりフィットするゴーグルタイプを選ぶことになるでしょう。

ただ、フルフェイスのヘルメットだとゴーグルを装着しにくい場合もあります。
この点でも花粉シーズンにはフルフェイスは向いていないと言えるわけですが、どうしてもフルフェイスのヘルメットを使いたい場合、ゴーグルよりもコンパクトなサングラスタイプを選ぶとよいでしょう。

愛車の花粉をこまめに拭き取る

飛散している花粉は、衣服やバイクに付着します。
ですから、乗り終わったらバイクに付着した花粉を拭き取る習慣をつけましょう。
それほど神経質にすみからすみまで拭き取る必要はなく、お湯とクロスで軽く拭き取るくらいで十分です。

あとは汚れ落としを使うか、定期的にワックスがけをする習慣も取り入れればより万全な花粉症対策となるでしょう。
なお、衣服に関しては表面がツルツルした素材の方が花粉を落としやすいのがオススメです。