バイクのエンジンを起動させるセルモーターの構造
バイクを動かすときに最初に行うのがエンジン部分の起動です。
エンジンを始動させる時にはセルモーターを最初に起動させ、そこからエンジンが動かせる状態にしていきます。
現在のバイクはエンジンをスタートさせる時にはセルボタン(スターターボタン)を押すことでセルが起動するようになっています。
ボタンを押すとスターターリレーに電気が伝わるので、それがセルモーターを起動させることになります。
セルモーターが起動することによりギアが動き出してクランクの回転が始まるので、それがエンジン内でピストンを動かして点火が起こります。
セルボタンの動力となるのは電力なので、バイクに設置されているバッテリーに十分な電力が残っていないことには正常に動かすことができません。
冬場など、エンジンスターターを押してもキュルキュルと回転音だけがしてエンジンまで動きが伝わらなくなることがありますが、これなどは極度の低温状態に置かれていたことによりバイクバッテリーが正常に動かなくなってしまったことが原因です。
セルがうまくスタートしない場合の原因と対処法
バイクに乗っていると誰でも一度は体験するのがこのセルモーターの不具合です。
先に述べたような冬場のスタートについてもそうですが、ロングツーロングなどをしている最中に休憩から戻ってエンジンをかけようとしたら急に動きが悪くなったというようなトラブルに見舞われて焦ったという人もいるでしょう。
セルモーターが正常に動かない場合に考えられることとしては、まずバッテリー上がりがあります。
バイクのバッテリーあがりはロードサービスの出動事例の中でも上位に入る非常によくある不具合です。
自動車でもよくあるバッテリーあがりという症状はバイクでも同様によく起こりますので、普段からバッテリーに不具合が起こっていないか、十分に電力が供給されているかということを整備しておくようにしましょう。
バッテリー以外の不具合としては、周辺機器類の故障があります。
セルモーターを動かすためには、多くの部品が関係していますのでいずれかの機器に故障があると動かなくなってしまいます。
そのため、セルモーターそのものが故障してしまった場合には、修理工場などでユニットごと交換になることが多いようです。
セルモーターに異常がない場合でも、バッテリーからのリレーションに不具合があるとうまく電力が伝わらずセルが起動することができません。
その場合に考えられるのが、ヒューズ切れや配線の断線・ショート、その他接触不良などです。
その場合はまず専用の整備工場で、バッテリー内にある電力残量を計測してそこからどこに断線が起きているかを調べて修理していきます。