マスターシリンダーの役割と交換時期
バイクの安全性のために最も重要とも言えるパーツがブレーキですが、その基幹部分にあるのがマスターシリンダーです。
マスターシリンダーは、エンジンルームと車内の隔壁から飛び出るようにしてついている部品で、容器の中においるが入っており金属部により接続をされています。
自動車およびバイクのブレーキ構造はいずれも油圧によって制御をされており、ブレーキハンドルおよびフットブレーキに圧力を加えることでそれを内部のオイルが感知してブレーキングのための強い力を作り出します。
この時にブレーキングで加えられた力を油圧に変換する役割をしていくのがマスターシリンダーとなります。
マスターシリンダーの内部を満たしているオイルは「動作油(フルード)」と呼ばれ、ハンドルやペダルからの圧力が内部の細い管の中にある油への圧力へと変換されます。
ごく簡単に説明をすると内部に注射器のようなしくみがあり、ブレーキによって加えられた力が注射器のお尻の部分を押すことにより、注射針の先から高圧でオイルが絞り出されるようになるという感じです。
従ってもしマスターシリンダー内に異変が起こってしまうと、ブレーキを握ったり踏んだりしても力がうまく伝わらず、ブレーキの効きが悪いと感じられるようになります。
劣化が進むと、ブレーキハンドルやペダルが奥まで入るようになったりします。
マスターシリンダー内に満たされているフルードはオイルであることから、全く使用をしていなくても酸化による劣化が起こるという特徴があります。
また古いバイクになるとマスターシリンダー内の部品が錆びてしまいそれが固着をして正しいブレーキングにならないということも起こります。
とはいえマスターシリンダーはエンジンオイルのように頻繁に交換しなければならない部品というわけではなく、だいたい新車購入から5~10年くらいが交換の目安とされています。
ただしこの交換時期は車種によってかなり違いがあるので、ディーラーもしくは販売業者に尋ねてみた方がよいかもしれません。
マスターシリンダー交換にかかる費用と方法
マスターシリンダーのオーバーホールにかかる費用は、総額で3~4万円くらいとされています。
なぜそんなに高いかというと、オーバーホールをするためにはまず内部のフルードを抜きマスターシリンダー全体を車体から取り外して清掃をするというような作業が必要になるからです。
また再度取り付けをする時には、ブレーキフルードに空気が入り込んでいないかのチェックなど細かい調整が必要になりますので時間や費用が必要になってきます。
DIYでもできないわけではないのですが、もし不具合があったときには重大事故につながる危険がありますのでできればディーラーなどの信頼できる場所で行ってもらう方がよいでしょう。