屋久島に行ってみたい

世界遺産の島、屋久島を走る

屋久島は鹿児島県にあり、日本国内で7番目に大きな島です。
島の約9割が森林で、日本で初めて世界遺産に登録されたことでも知られています。
正確には島全体が登録されているわけではなく、島の面積の約2割ほどが世界遺産となっています。
登録は1993年であり、白神山地、法隆寺、姫路城と同時でした。
登録にあたって、当時のユネスコ世界遺産センター所長が語った屋久島の価値が認められた理由は、たくさんの人が暮らしているにもかかわらず、自然がすぐれた状態のままで残っている、ということでした。

今回は、世界遺産の島とも言える屋久島を1周するツーリングに出かけてみましょう。
右回りでも左回りでも構わないのですが、今回は右回りで1周してみます。

屋久島ツーリングのみどころ

スタート地点となる宮之浦のキャンプ場を出たら、屋久島を右回りに1周すべく走り始めます。
屋久島の東側にある宮之浦港から安房くらいまでは、小豆島と似た景色でしたが島の南にさしかかると、私達がテレビなどのメディアでよく目にしてイメージとして持っている、屋久島らしい渓流、密林が見られるようになってきます。
島の南側には滝が多く、せっかくなので可能な限り立ち寄ってみました。

小さいながらも直接海に注いでいるという、珍しい滝がトロ沖の滝です。
竜神の滝は、名前のイメージと違って控えめな滝でした。
千尋滝は遠くからでもV字傾斜の谷が見事で、なかなか見応えがありました。
観光客が最も多かったのが最後の大川の滝で、落差もあって迫力のある滝と言えるでしょう。
ここを過ぎると段々と自然が険しくなってきて、不思議な形の岩が見えたり林道に入ったりします。

この西部林道の道幅は狭く、観光バスでは入ってこれないでしょう。
ですが、この西部林道こと屋久島の醍醐味かもしれません。
屋久島固有のヤクシカ、ヤクシマザルなどの動物と出会えます。
おとなしく見えても野生の動物ですから、餌付けしようとしたり近付いたりするのは避けましょう。

林道を抜けたら沖合の口永良島が遠くの方に見えます。
更に先まで行くと、屋久島灯台があります。
白くて綺麗な灯台で、海に沈みゆく夕日を見ながらひと息つくには最高の場所かもしれません。
天候次第のところはありますが、良い写真も撮れるでしょう。
なお、灯台の中には入れないようです。

屋久島1周ツーリングですので、1周してきてスタート地点の宮之浦まで戻ってきたら、ゴールとなります。
島の外周は約100kmありますから、今回のツーリングで走った距離も約100kmとなります。
ゆっくりまわっても、半日もあれば十分足りるでしょう。
ただ、写真を撮るのにじっくり時間を使うのであれば、撮影ポイントが多く時間が足りない可能性はあります。
特に、屋久島でしか出会えない植物、動物を写真に収めるのであれば数日単位でじっくり腰をすえ、チャレンジした方が良いかもしれません。